リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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ステロイド1錠削減が厳しい!

主治医からステロイド削減の指導が・・・

本日は妻を大学病院に連れていく日です。

メインは膠原病内科の定期診察で、その前に歯科口腔外科の定期診察があります。

診断前のチェックとして膠原病内科では血液検査と尿検査、歯科では歯のX線撮影をしました。

大学病院自体が普段より混雑しておらず、検査や診察は順調に進みました。

いつもは1時間以上遅れる膠原病内科も僅かな遅れで診察してもらえました。

膠原病内科では主治医が妻に最近の健康状態を尋ねました。

妻が特に変わったことはないと答えると、主治医より

「血液検査の結果も悪くなっているところは見当たらない。またプレドニゾロンステロイド)を減らしてみてください。減らし方は任せます。」

との指導がありました。

現在のステロイドの服用量は1日4錠(4mg)ですが、これを1日3錠に減らせという指導です。

ステロイド削減の話は3年前に私が妻に付き添って大学病院に行くようになってから、これで3度目です。

最初は一昨年の9月、この時は最初の1か月半は1日おきに1錠減、残る1か月半は毎日1錠減としました。特に妻の痛みが増したような記憶はないのですが、12月の定期診断の際に妻の依頼もあり元の量に戻ってしまいました。

次は昨年の12月です。この時はステロイドを減らし始めた日にコロナワクチンの接種をしたこともあり体調を崩してしまいました。その後もしばらく熱があったりして妻の体調が今一歩だったことからステロイドの削減は取りやめることにしました。

それ以前にも妻は主治医の指導で何度かステロイド削減を試みましたが、全て挫折した経緯があります。

ステロイドを減らすと副作用は抑えられるが痛みが心配

ステロイドは、副腎から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。

ステロイド治療|東京女子医科大学病院 腎臓内科 (twmu.ac.jp)

関節リウマチに対してもその効果は大きく、1回でもステロイドを抜くと、すぐに痛みがでてきます。

ただし、その一方でステロイドには多くの副作用があります。

上記サイトでは

感染症にかかりやすくなる、骨がもろくなる、血糖値が上がり糖尿病に注意が必要、潰瘍ができやすくなる、血栓症が起こりやすくなる、ムーンフェイスになる

などの副作用が指摘されています。

主治医も妻が30年近くステロイドを服用していることから、新たな副作用を心配しているようでした。

過去において妻が何度もステロイド減らしに失敗したことは主治医も承知しています。それでもステロイドを減らそうとするのはステロイドの怖さを十分知っているからと思われます。

主治医としては処方箋のステロイドを1日3錠(3mg)にしたかったと思われますが、今回も処方された量は従来通りの1日4錠です。もしステロイドを減らしたことにより妻の痛みがひどくなった場合にはステロイドの服用量を元に戻す必要がありますが、新たな処方箋発行の手間(診察が必要)も考えて従来通りで処方したようです。

妻は服用量を減らすのは抵抗があるようですが、主治医の指導ですので従来通りの服用量を続ける訳にはいきません。

とりあえず来週の月曜日に訪問医の診察がありますので、その時に減らし方を相談しようと思っています。

少しでも減らせるとよいのですが・・・

プレドニゾロンステロイド

運転免許証を自主返納するのは?

車を運転することはないと思けど・・・

今月配られた名古屋市の広報をみていると、こんな記事が

「運転に不安を感じたら、運転免許証の自主返納を考えてみませんか?」と書かれています。

運転免許証を自主返納すると、特典としてマナカチャージ券5,000円分が交付されます。マナカは名古屋交通開発機構が発行する交通系ICカードで、他の交通系ICカードと連携しており、買い物でも利用できます。

本日のネット記事でも高齢者の交通事故の増加がアップされていました。

「自分はまだ大丈夫」免許返納で“過疎地は負担増”も…どう防ぐ?相次ぐ高齢者の事故(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

75歳以上の高齢者の運転による事故は昨年3万件も発生しているのに対し、返納者の数は減っています。都市部では公共交通網が発達しているので車を運転しない方が経済的負担は減りますが、過疎地では車がないと経済的負担が大きくなってしまいます。というか過疎地では車がないと生活できません。こうしたこともあり返納者はなかなか増えないようです。

私は一昨年の3月に自家用車を売却し、もう2年以上車を運転していません。

車のない生活にも随分慣れてきました。

交通の便の良いところに住んでいますので、車がなくても不便は感じません。

母を老人ホームに見舞う際は、車があればと思うこともありますが、公共交通機関で行けますので大きな問題ではありません。

妻の介護で外出時間は限られているので、公共交通機関を使う機会も限られています。しかも敬老パス(市内の公共交通機関は乗り放題)を使えば、乗車賃はかかりません。

妻の病院の送迎等タクシーが必要時もありますが、市から支給される福祉タクシー利用券の活用で何とかなります。

年間の交通費は8万円くらいで、車の維持費(駐車場代、保険料、自動車税、車検・定期点検費用等)の方が高くつきます。

こうしたこともあり、今後車をを運転することがあるかなると、まず運転することはないと思います。

さらに加齢により動体視力や判断力が衰えてきており、事故を起こす心配もあります。

したがって、運転免許証を自主返納しても問題はないと思います。

ただ、今すぐ返納するかというと躊躇してしまいます。

75歳を目途に自主返納しようかな?

今後、状況次第では車を運転する必要がでてくる可能性はゼロではありません。

自主返納してしまうと、新たに運転免許を取得するのは大変ですし、お金もかかります。

運転免許証を保持しているだけならコストはかかりません。

とりあえず、今しばらくは免許証を持っていてもよいかなと考えています。

ちなみに私は4年前に運転免許証を更新しました。ゴールド(30年以上ゴールド免許です)なので、来年4月が更新期限です。

その時私は72歳になるので、免許更新に際し高齢者講習(講義+適性検査+実車講習)があります。車の運転から遠ざかっているのが気になりますが、合否はないようなので何とかなりそうです。

高齢運転者(70歳以上の方)の手続き - 愛知県警察 (pref.aichi.jp)

ゴールドなので、その次の更新も5年後かというと、そうもいきません。

71歳以上の場合、ゴールド免許でも有効期間は3年に短縮されます。

運転免許証の色、種類・有効期限について | 千葉県警察 (pref.chiba.jp)

私の場合、その次の更新は75歳の時になります。

この時は高齢者講習に加え、認知機能検査と運転技能検査があります。

認知症検査と運転技能検査では合否の判定があり、不合格では免許は更新されません。

もし、これから75歳になる迄車を運転することがないのなら、75歳の免許更新期限を区切りとして免許証を返納するのが丁度よいかなと考えています。

要介護4以上での在宅介護

要介護4以上で在宅介護している人はどれくらいいる?

妻の介護度は要介護4です。

3年ほど前に倒れる前は要支援2でした。

倒れた後、介護区分変更支援申請をし、要介護5と判定されました。

その1年後、介護度が1ランク下がり、今は要介護4です。

とはいえ日常生活全てに介助が必要なのは変わりません。

ちなみに要介護4とは「食事や排せつ、入浴などにおいて全面的な介助が必要な状態」です。

【受けられるサービス一覧】要介護4とは?状態やもらえる給付金を解説|みんなの介護 (minnanokaigo.com)

一人暮らしの人であれば自宅で生活することは困難です。訪問介護訪問看護、デイサービスを限度一杯利用しても、着替えやトイレ等が一人でできない状況では、自宅で生活することはままなりません。介護施設に入所するのが最善と思われます。

では常時介助してくれる人が身近にいる場合、自宅で生活することは可能でしょうか。

上記サイトでは「自宅介護は非常に厳しい」と書いてあります。

そもそも我が家のように要介護4以上でも在宅介護を選択している人はどのくらいいるのでしょうか?

ちなみに上記サイトでは要介護4で在宅介護している人の割合は約33%と書かれています。要介護5の人を加えるとこの比率はもっと下がると思われます。

厚生労働省の資料(介護保険事業状況報告)によると、全国で要介護4以上の人は148万人います。

このうち居宅介護支援サービス(訪問介護、デイサービス等)を利用しているのは54万人で要介護4以上の人の36%に相当します。

この中にはサービス付き高齢者住宅や住宅型有料老人ホームに入居して居宅介護支援サービスを利用している人が含まれていますので、要介護4以上で在宅介護をしている人は30~33%程度かと思われます。

仮に30%としても44万人もの人が要介護4以上で在宅介護を選択していることになります。在宅介護をしている人はかなりいることになります。

在宅介護を選択する理由は?

冒頭で紹介したサイトでは要介護4と判定されたら施設入所を勧めています。

それでも私たち夫婦を含め在宅介護を選択するのは何故でしょうか?

一つは介護される人が家族と暮らせることだと思います。

知らない人と生活するのは多くの人にとって相当なストレスと思います。

妻はまだ60代ですので、可能な限り自宅で過ごしたいと思うのは当然です。

もう一つは介護費用の問題です。

在宅介護であれば介護保険をうまく活用することで費用が抑えられます。

昨年、妻の介護に要した費用(デイサービスの食事代や紙おむつなど介護保険非適用のものも含む)は37万円と、月3万円程度で済んでいます。特別障害者手当で賄える金額です。

もし介護施設に入所すると、特別養護老人ホームに入れても月8万円~10万円の施設費用(居住費+食費)に2万5千円程度(要介護4)の介護保険費用がかかります。

【料金表あり】特養の費用はいくらかかる?自己負担額や居室タイプ別の違いを解説|みんなの介護 (minnanokaigo.com)

民間の介護付き老人ホームに入るのであれば、月15万円以上の費用が必要になります。

【一覧表でわかる】老人ホームの費用相場(種類別・都道府県別)|みんなの介護 (minnanokaigo.com)

最終的には介護施設に入るとしても、お金のことを考えると可能な限り在宅介護で頑張りたいところです。

在宅介護できる要件は?

とはいえ在宅介護は簡単ではありません。

私が個人的に考える要介護4以上での在宅介護できるの要件は次の通りです。

①常時付き添いで介助できる人がいる

常に家にいる必要はないと思いますが、介護者一人では日常生活ができないので、長時間の外出は困難です。もっともデイサービスを活用すれば、介助者の自由な時間を増やすことができます。

②在宅介護が可能な状態である

要介護4以上といっても、その症状は人によってさまざまです。認知症の進行度合いによっても変わってきます。

在宅が介護可能な人もいれば、無理な人もいると思います。

妻の場合は認知症がないうえ、手すりを握ってつかまり立ちができるので、着替えやトイレ等の介助も難しくはありません。

もし妻の病状が進んで寝たきり状態になってしまうと、どこまで在宅で介護できるか不安がいっぱいです。

③介助者に介護ができる体力がある

私は今71歳で、年相応の衰えはありますが、まだ体力に余力はあります。

ただ、80歳を超えてきたら介護が可能かどうか何とも言えません。

④介助者が健康である

私自身は先日の健康診断結果も良好で今のところ不安はありません。

ただ、介助者が病気で寝込んだり、怪我で入院したりしたら、その時点で在宅介護ができなくなります。

短期で健康を取り戻せれば、ショートステイの活用などで何とかなりそうですが、長期的に健康を害してしまうと、もう在宅介護はできません。

介助者こそ、厳しい健康管理が必要です。

ということで、私自身はいまのところ在宅介護を続けることに支障はありませんが、先々のことを考えると不安はあります。

将来的には妻を施設に預けなければいけなくなることも視野に入れて、早めに対応を検討しておこうと思っています。

70の手習い~その後

ボチボチとやってます

4月からテレビ学習を始めました。

koichi68.hatenablog.com

とりあえず2カ月が過ぎましたので、その経過報告です。

視聴しているのは放送大学(BS)とNHKEテレ(主として高校講座)です。

4月から講座がスタートするので、これに合わせ13番組を録画予約しました。

ジャンルは歴史が6番組、自然科学が3番組、外国語が4番組です。

これらを全部視聴するのは困難なのは当初からわかっていましたが、とりあえず最初の何回か視聴してみて続けるかどうか判断することにしました。

高校講座は少々物足りないかな・・・

NHKEテレの高校講座のうち歴史(日本史、世界史、歴史総合の3番組)、物理基礎、地学基礎の5番組を予約しました。

食わず嫌いの高校生にも興味を持ってもらおうとしているのか、若手タレントを使って一緒に勉強する形式で講座を進めています。その分遊びの部分も多く、まだるっこさがあります。

年寄が視聴するには、あまり向いていない気がします

内容も私には少々物足りない感が否めません。

歴史3番組は予約を取り消そうかと思っています。

ただ物理と地学についてはとりあえず録画を続けていこうと思っています。(基礎確認のため)

大人向けのEテレは興味深い内容

高校講座以外にEテレでは「3か月でマスターする世界史」「中国語ナビ」「韓国語ナビ」の3番組を予約しています。

こちらは社会人対象のようで、高校講座のようなかったるさがありません。

特に「3か月でマスターする世界史」は、アジアの視点(特に遊牧民)から世界史を見直したもので興味深い内容です。

3か月でマスターする世界史 - NHK

中国語ナビと韓国語ナビは入門講座です。現実には両方一度に学ぶことは困難ですので、まずは中国語から少しづつ学び始めています。

韓国語ナビはとりあえず録画しておいて、中国語が落ち着いてから学び始めようと思っています。

放送大学はじっくり学ぶのに最適

放送大学では5番組を録画しています。

「古代中世の日本」「中国と東ユーラシアの歴史」「宇宙の誕生と進化」「中国語」「韓国語」です。

放送大学は高校講座とは違い、講師(教授、准教授等)による講義形式で進んでいきます。内容は難しくなりますが、私にはこちらの方が合っています。

知識の整理と新たな知識の習得が図れ、じっくり学ぶには最適です。

「古代中世の日本」と「中国と東ユーラシアの歴史」は毎週継続的に視聴しています。私が学生の頃に比べて遺跡や新資料の発見により従来の定説が大きく変化しており、毎週興味深く視聴しています。私自身も新たな発見が多々あります。

「宇宙の誕生と進化」は遅れ遅れの視聴となっていますが、私が興味を持っているダークマターダークエネルギーも出てきますので、自分のペースでじっくり視聴しようと思っています。

中国語と韓国語はEテレと比べると本格的です。私は初心者ですのでまずはEテレを主体に勉強しようと思っています。放送大学の方も録画は継続し、じっくりと進めようと思います。

今後は放送大学をベースにEテレも加えて学習

ということで、今後は放送大学を主体に学習していこうと思います。

NHKEテレについては高校講座は止め、大人向けの教養番組で興味のあるものを選んでいこうと考えています。

なお、放送大学については今は番組を視聴しているだけですが、今後は入学することも視野に入れています。

10月入学分については今月10日から募集が始まります。

大学(教養学部教養学科) | 放送大学 (ouj.ac.jp)

専科履修生として1年間在籍すると入学金が9,000円、授業料が1科目12,000円かかりますので、学ぶ目的と何を学ぶかじっくり考えたうえで結論を出そうかと思っています。

学費(授業料、入学料) | 大学(教養学部教養学科) | 放送大学 (ouj.ac.jp)

サ高住に入るのは?

サ高住は自分で身の回りのことができる人向け

一昨日のブログに書いたデイサービスに新たに通うことになった100歳の女性はサービス付き高齢者住宅(サ高住)にお住まいです。

サ高住は、「安否確認」と「生活相談」のサービスを受けられる賃貸住宅のことです。

【一覧表でわかる】サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違い(費用・入居条件)|みんなの介護 (minnanokaigo.com)

安否確認は施設の職員が定期的に利用者の部屋を巡回するサービス、生活相談はケアの専門職が生活上の悩みや不安などの相談に応じてくれるサービスです。

また、さまざまな生活支援サービスも充実しており、食事の提供も受けられます。(別途費用が必要)

ただ基本的には自立の方などを想定した施設ですので、施設による介護サービスは提供されていません。介護が必要になった時は外部の介護事業所(訪問介護訪問看護、デイサービス等)を利用することになります。

100歳の方も介護が必要になったことから、デイサービスを利用するようになったと思われます。

私の妻も訪問看護やデイサービスを利用しています。

ただ、妻がサ高住に入ることは考えられません。

妻はベッドから車いすへの移乗や着替え、トイレ等日常生活全てに介助が必要です。

入浴等であれば定期的に介護サービスを利用することができますが、トイレ等は不定期に1日何度も発生しますので、その都度介護サービスを利用するという訳にはいきません。

100歳の方は身の回りの最低限のことは自分でできるようなので、サ高住でも生活できているようです。

サ高住のメリットは

介護付き有料老人ホームであれば「特定施設入居者生活介護」により、ホームに常駐している看護師さんや介護士さんに介助をお願いすることができます。

サ高住でも「厚生労働省が定めた運営、設備、人員配置の基準」を満たしておれば特定施設入居者生活介護が適用されフルタイムの介護サービスが適用されますが、こうした施設は多くありません。

ただ、サ高住には有料老人ホームにはないメリットがあります。

まず入居者の自由度が高い事があげられます。外出や外泊に制限がかけられていない施設が大半です。自宅や子供の家に行ったり、旅行に行ったりと行動範囲が広くなります。食事も1食単位で注文でき、部屋のキッチンで自炊したり、外食に行くことも選択可能です。

これに対し介護付き老人ホームでは行動の自由はかなり制限されます。基本的には老人ホームの1日のスケジュールに合わせなければなりません。外出や外泊は制限されています。家族の面会すら事前のアポイントが必要で面会時間も制限されています。

またサ高住は料金が比較的安いうえに、居室も広く(原則床面積は25㎡以上)、設備も充実しています。居室には、台所・水洗便所・収納設備・洗面設備及び浴室を設置することが原則で、共用施設を利用する必要が少なく、プライベートが守られます。

介護付き老人ホームでは入浴は週2回程度ですが、サ高住なら自室の浴室を利用すれば毎日入浴できます。

私の母は介護付き老人ホームに入居していますが、入居当初は要支援2で身の回りのことは自分でできたので自由度の少なさを嘆いていました。

ただ入所して1年くらいで要介護3になったので、結果的には介護付き老人ホームに入れてよかったと思っています。

身の回りのことは自分でできるが一人暮らしに不安を覚えたらまずサ高住に入り、要介護3くらいになったら介護付き老人ホームないしは特養に移るというのが一番理にかなっていると思いますが、施設を変わるのはお金の面や人的関係等で不安があり、そのままという方も多そうです。

介護の囲い込みに注意

先月、ケアマネさんの定例訪問の際にサ高住での介護の囲い込みが問題になっているとの話がありました。

介護の囲い込みとはサ高住の利用者に対し、過剰な介護サービスを提供することです。

介護の「囲い込み問題」は何が問題?今後事業者に求められる姿勢と行動とは? | 介護のコミミ (comimi.jp)

サ高住の入居者は介護サービスが必要になった時、外部の介護事業所を利用することになります。介護のお金は外部事業者の収入となりサ高住の運営業者にはうまみがありません。

このため、最近ではサービス付き高齢者向け住宅に入居したら、併設している自社の居宅支援事業所と契約し、自社の訪問介護を利用し、自社のデイサービスに通わせるというシステムで、家賃以外に介護報酬でも利益を得ているところが増えています。

注意!サービス付き高齢者向け住宅の囲い込み | シニアのべんり箱 (benri-box.com)

適切な介護サービスが提供されているのであれば問題はありませんが、介護区分に応じた支給限度額一杯の介護サービスを利用させようとする業者が増えていて問題となっています。(ケアマネさんもこのことに憤慨していました)

これによりサ高住の運営業者が目いっぱいの利益を得ようという訳です。本来は自立できる人の施設なのに、介護度高い人が優先されて介護の必要のない人はなかなか入所できないということも起きているようです。

妻は要介護4で在宅介護ですが、介護保険の利用限度30,938単位に対し利用しているのは17,586単位ほどです。これで週2回の訪問看護、週1回の訪問リハビリ、週1回のデイサービス、介護ベッドと2台の車いすのレンタルが受けられます。

多くの人は限度一杯のサービスを利用せずとも生活できると思われます。限度一杯の介護サービスが必要であれば、介護付き有料老人ホームに移った方が介護費用も若干安くなりますし、フルタイムの介護サービスを受けることもできます。

厚生労働省も問題視しており、対策に乗り出すようです。

過剰な介護、報酬減で抑制 サービス付き高齢者住宅併設の事業所対象に - 日本経済新聞 (nikkei.com)

冒頭の100歳の方はサ高住の運営業者とは無関係のデイサービスに通っており、囲い込みの心配はなさそうです。

人生100年時代に備えて

100歳は稀ではない?

1か月前、浜松市に住んでいた叔母が102歳で亡くなり通夜に参加したことをブログに書きました。

その後、今度は長男の奥さんのおばあさんが99歳で亡くなったとの連絡がありました。(葬儀は長男が出席しました)

皆さん長生きだなと思っていたら、一昨日妻をデイサービスの送迎車に乗せる際、隣に初めて会う方が座っているのに妻が気付きました。

運転している方(デイサービスの職員)に聞くと、この日からデイサービスに通うことになった方で御年100歳とのことです。

デイサービスから帰った際に妻に聞くと、耳が少々遠いようですが結構元気に過ごしていたようです。今はサービス付き高齢者住宅に住んでいるとのことです。

ちなみに妻が通っているデイサービスの最高齢者は102歳とのことです。

今や100歳といっても珍しい存在ではなさそうです。

全国で100歳以上の人は昨年9月現在で9万人、年々増加基調にあります。

「100歳以上」9万2139人 53年連続増、最高齢は116歳 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

今後ChatGPTなどを使って医療技術が飛躍的に進歩すれば、近い将来に人生100年時代が到来するのも夢ではなさそうです。

長寿に備えておかないと

長生きできるのは嬉しいことですが、それはそれで問題がでてきます。

生きていくにはお金がいります。長生きすればするほどお金が必要です。

2023年の家計調査によると、高齢者無職世帯の支出額(税金、社会保険料等の非消費支出を含む)は単身世帯で157,673円、夫婦二人世帯で282,496円です。

単身世帯で65歳でリタイアして90歳迄生きたとすると総支出額は35年間で4,,730万円ですが、100歳迄生きると6,622万円となり、10年長く生きることで更に1,892万円が必要になります。

夫婦二人世帯では二人とも10年長く生きると3,390万円が必要です。

しかも90歳を超えてくると介護が必要になる可能性も高まります。介護施設(老人ホーム等)や病院のお世話になるための費用も必要になってきます。老後の蓄えはなるべく残しておかないと、こうした費用は賄えません。

年金繰り下げ受給も検討を

長生きに備えるためには月々の収支をイーブンにして、貯蓄は介護が必要になった時のために残しておくことが必要かと思います。

先ほどの家計調査でみると、高齢単身世帯は月3万円、高齢夫婦二人世帯は月3万8千円の赤字です。

固定的な支出も多く減らすのはたいへんですが、交際費や教養娯楽費あたりを抑えて、赤字幅を減らしていくことが大事かと思います。

一方、まだ現役で働いている方であれば、働けるうちはなるべく長く働いた方がよいかと思います。

できることなら70歳まで働いて、その間年金を繰り下げておき、70歳から受給すると収支は結構改善します。

年金繰り下げというと、早く死ぬと損になるから、あえて繰り下げる必要はないという意見を多く耳にします。

年金受給を5年繰下げて70歳から受給した場合、81歳迄生きないと生涯年金収入が繰延べしなかった場合に比べて減ってしまいます。後で後悔しますよという訳です。

ただ損したと分かるのは死んでからですので、今更後悔もなにもありません。

むしろせっかく90歳を超えて生きていても、お金のことで苦労する方がつらいことです。あの時年金を繰り下げておけばよかったと後悔するかもしれません。

年金繰り下げは想定外に長生きした時の保険と考えた方がよいかと思います。

幸いにして長生きできたとしても、お金で苦労したら楽しくありません。

私は67歳の誕生日まで会社勤めをし、年金は4年間繰下げて69歳を過ぎてから受給を開始しました。

おかげで我が家の収支は黒字です。夫婦ともども長生きできるのであれば、その分人生も楽しみたいと思っています。

リタイアして健康になった?

健康診断異常なし

本日、かかりつけのクリニックに行き、3月末に実施した健康診断の結果を受け取りました。

医師の話によると異常はなかったとのことです。

こちらが検査報告書です。

全て基準値に入っています。

追加で検査してもらったがん検診(前立腺がん、大腸がん、肺がん)の結果も全て「精検不要(異常所見は認められません)」でした。

もっとも全てが基準値に収まっているという訳ではありません。

身体測定で腹囲が86.5cmと基準(85cm未満)を若干上回っていました。

このためメタボリック判定は「予備群該当」となりましたが、保健指導階層化結果は「保健指導非該当」であり、特に問題はないようです。

10年前より改善されている!

今回の検査結果を10年前と比べてみました。

まだ役員としてバリバリ働いていた頃の人間ドックの検査結果です。

こちらが、その結果です。

黄色のマーカーは基準値を超えている項目

10年前は血糖、γ-GTP、LDL(悪玉)コレステロールの三つで基準値を超えていました。

血糖とγ-GTPは経過観察でしたが、LDLコレステロールは要治療という判定でした。

とはいえ特に体に異常を感じる訳ではなく、仕事も忙しかったので何もせず放ったままでした。

医者に相談したのはリタイアする直前です。(その頃は嘱託扱いで時間に余裕ができました。)

医者から薬を処方されたら、ほどなくしてLDLコレステロールは基準値に収まりました。現在も薬(アトルバスタチン)を2日に1錠服用のペースで服用していますが、もうそろそろ止めてもよいかなと思っています。

血糖とγ-GTPについては仕事をしている時は基準値を上回ることが多かったのですが、リタイアしてから基準値に収まるようになりました。どちらも治療や薬の服用はしていませんが、自然に改善したようです。

規則正しい生活が一番

年を取ってくれば、体のあとこちにガタがくるのが普通です。

ところが私の場合はこの10年で悪い箇所は正常化し、問題ないところはそのままの状態を維持しています。明らかに健康状態は上向いています。

その理由を私なりに考えてみました。

第一にリタイアして規則正しい生活をするようになったことがあると思います。

起床時間から食事の時間、就寝の時間迄、毎日規則正しく生活するようになりました。

妻の介護もありますが、こちらもほぼスケジュールに沿って行っています。

食事も仕事をしている時は急いでお腹の中に入れていましたが、今はゆっくり時間をかけて食べるようになりました。

第二はリタイアしてストレスが減ったことです。妻の介護があって全くストレスがないという訳ではありませんが、仕事をしている時のストレスとは比べ物になりません。精神の安定が体に好影響を及ぼしている気がします。

第三は適度な運動です。リタイア後は一時中断がありましたが、毎日1万歩歩くようにしています。体を動かすことにより、食事も美味しくいただけるようになりました。

今回の健康診断のアドバイス

「食事・運動・休養と生活習慣のバランスが取れているようです。今後もこのまま良い習慣を維持していきましょう。」

と、書かれています。

肝に銘じておきます。